ポール・グレアムさんの「起業の前に --Before the Startup---」の中に、ビジネス上の直感は信じてはいけないが、人(顧客や創業者等々、人にまつわること)に関しての直感は信じて良いという記載があります。
これは良くわかりますね。といっても、なんでも違和感のあることを選択するってのも難しい話ですよね。
人への直感は結構当たる
これは結構当たる(後付だとしても)と思います。なーんか「あの時違和感を感じたんだよねー?」というのは多いですよね。特に「個人」対「個人」というニュアンスの強いベンチャーの場合、「会社」対「会社」と違って相手はそこまで長期的に話してきませんので「何か理由がある」というふうに考えるのは良いかな?と思います。
流石に一個一個疑えませんので(特に経営になると、初見は疑ってかかる頭になるので)・・・
人に関しての違和感は大切にすべき
ビジネスでの直感はどう考えるか
これ難しいですね。「Unlearning(アンラーニング)が起業には必須」に記載したように今までの経験を学習破棄してもう一回OSを入れ替える必要があるわけです。反直感的というもんですね。
ただ、これ難しいですね。全てが過去の積み上げなわけで、箸の持ち方から会話まで、過去の自分から来ているものですので。
どれだけ自分を疑えるか?の裕度が決めるのではないか?
という仮説を持ってみます。ベンチャー(急成長するスタートアップの場合)の世界に来ると毎日のように再発見があります。「おお?実はこういうことだったのね!?」的に。ただ、これを再発見と思えるかどうかはその人次第ですね。
文頭のブログにあるように「反直感的」というプロセスを覚えるということですね。スタートアップは。
スタートアップにはそれなりのプロセスがあると思います。皆さん同じようなところで悩むし。そのプロセスに「不確実」というプロセスが入っているのが特徴的なのかも知れませんね。
例えばこんな思考回路ではないでしょうか。
「ふむふむAとBの選択肢がある。Aの方がうまく行きそうだが・・」
「むむ?いや待てよ、顧客は本当にAを望んでいるのか?Aをすることで自社のビジョンを少なくとも長期的に達成できるのか?」
「著名な知見者もAと言っているしなぁ・・」「でも、本当なのだろうか・・」
「色々考えるに、やはりAが良さそうだ」
「(実行)」
「上手くいかない」「なるほど!こういう理由で実際はBだったのか?」
という感じではないですかね。この自分の直感・常識・権威すら疑うという裕度。(仮にそれは見つからないとしても)真実を追求し続けることが重要に思えます。