01Blog / 実はスタートアップはそこまで忙しくない?

投稿者:Goda George
2017/03/27 00:00

スタートアップ(起業)は忙しい!というのは本当でしょうか?ここで、逆説的に

実はスタートアップは忙しくない

としてみます。その前に「忙しい」とはなんでしょうか。コトバンクによると・・

多くの用事に追われて暇がない。多忙である。

確かに土日も仕事といえば仕事ですし、特に夜中でも早朝でも電話会議します。問題はこれが忙しいのか?ということですね。これをある程度年数の経った会社員と比較してみます。

このテーマはスタートアップ「急成長を目的とした組織」であるスタートアップの場合です

会社員の頃の方が忙しいことがあった

スタートアップにも色々あります。特に自分が居ないと回らないような仕組みで動いている(事業化・組織化・仕組み化まで実施していない)場合は、自分の動ける範囲が業績と比例しますので、業績を伸ばそうというドライブを駆けるのであればひたすら忙しくなるのは当たり前ですね(そのようなドライブを駆けないのであれば一定)。

正直な私の気持ちですが、相当な成長したスタートアップよりも、大手企業に勤めていたある時期(具体的には海外でのハードウエアの開発・製品化をしていた時期)の方が人生の中でMaxに忙しかったです。

では、スタートアップが同じように忙しいか?と言われると、ちょっとそうは思いません。

そのそも最初はヒマを通り越して「無」

起業の場合は時間的制限はありません。特に製品やサービスも定まっていない初度には忙しいどころか、何もありません「無」です。逆に忙しいというのが羨ましいぐらいです。もちろん、給料が出ないで貯蓄が減っていく状態で「ヒマ」なんてのは全然精神的によくありません。

時間の制限がない

煽ってくれるものありませんので、何かにドライブ(市場なのか顧客なのか、事業が立ち上がっていないならば開発なのか)されないと「忙しい」という状態にはなりません。と同時に、時間制限はありません。いくらでも夜遅くなれるし、土日も早朝もOKです。

これはたいへんだ!と思うかもしれませんが、むしろ逆な気がします。様々な制限で「土日に例えばセミナーやりましょう」といったら休日出勤の手続きが。。と、調整しだしたら、これも時間がかかります。

仕事というものが違う

仕事という概念そのものが違います。自分ごとなので。そもそも、どうしたらよいか?という探求している状態なので、確かに、それなりの仕事量ですが、全然疲労感が異なります。

持続型のイノベーション・オペレーション型の事業ではない

仮に市場が伸びていない場合(成熟・衰退など)、売上を上げるためにはサイクルを早くするか、競合と差別化するか、コストの悪いところを取り出すか、様々な生き残り策に入ります。これはこれで必要ですが・・・

忙しい事は、短期的にはともかく、事業の長期的な成長に繋がらない

ことが多いと思います。ぐぐっと、客観的に見て、方向を変化させなければこれも「忙しい」状態を創ってしまいます。スタートアップは基本は新しい市場を創るので、この状態にならないようにするものです。

調整業務がひたすら少ない

会社の場合、誰かを納得させるための資料や会議に膨大な時間を使います。残念ながらスタートアップではそれは無意味です。市場の声しか方針を決めてくれない。となると、仮説は考えても少しの間です。仮説の正しさの精度を「イノベーション型」の事業で上げる事は極めて「非効率」です。なので、

実際の事業開発に使える時間が桁違いに多くなる

という現象が起こります。仮に9:00-17:00で会社に居たとしても新規事業の場合、スタートアップでは90%が市場へのPDCAをしているのに対し、会社内ではルーチンではなく新規事業の場合は特に「調整」や「会議」「説得情報の入手&整理」に忙殺されていないでしょうか。

付き合う人は動く人になる

スタートアップは余力がないので流暢に半年とか1年後の受注という話に付き合えないし、売上の立たない関係に付き合えない現実があります。そうなると、何かで「決めてくれる人」「オーダをくれる人」「動いてくれる人」としか選択的に付き合うのが実質難しくなります。

この結果、スピードはあがります。

上記を合わせると

  • 調整時間が極めて短く、実業に使える時間が圧倒的に多い
  • 働く時間に制限がない(その調整も不要)
  • レッドオーシャンで漕ぐ回数を多くするような闘い方をしない
  • 自分ごとなので疲労感が相当異なる
  • ネットワークが「動く」人に偏る

上記を考えると、起業やスタートアップは本当に「忙しい」のでしょうか?

Why don't you start your own Startups?
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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