01Blog / スタートアップとして勝つための要素「ネットワーク効果」

投稿者:Goda George
2017/01/21 00:00

スタートアップの一つの課題が「アセットが何か」ということでしょう。悪いわけではないですが、個人コンサルをしている場合、アセットは人的ネットワークだったりしますが、自分に紐ついているので、自分が居なくなるとキツイという現状があります。如何にしてこのアセットを得るか?ですね。

アセットとは何か

単純には「土地」とかになるのかも知れませんが、例えば、ユーザの数、とか、日系の大手企業と付き合うのであれば口座(直接取引)の数とかにもなりえます。簡単にいえば、積上げたものですね。ブランド名なんかもそうでしょう。そもそもこの会社のアセットは何か?何を貯めるのか?を考える必要がありますね。

ネットワーク効果とは何か

ネットワーク効果ネットワーク外部性)には様々な説明があるのでこれらを参考にされてください。分かりやすくいえば、電話です。電話は世界で2個しかない場合は、ある人としか話せませんが、数が増えるによって利便性が増えて、最終的には無いと困るという感じになるでしょうか。最近で分かりやすいのはSNSなどですね。つまり、ユーザ等の数が増えると参加者のメリットも増えるので、ある閾値を超えると増殖が進むのと、独占や寡占といった現象を創る可能性があります。

先に書いた「アセット」の一つの形とも言えるのではないでしょか。

ネットワーク効果を活用する

つまり、最初のユーザへの提供価値と、n番目のユーザの価値ではn番目の方が増えているか?ですね。特にスタートアップでは様々なアセットがない状態で闘いますので、いつまでも提供価値が変わらないのであれば、いくらスピードが遅くてもアセットのある大きな存在に負けてしまいます。簡単にいえば、競合よりも高速にネットワーク効果を達成する必要があると言えます。ここにもブログがあります。いいことが書いてありますね。

いわゆる「“if we build it, they will come”」という神話、つまり、それを創れば勝手にユーザが来るという勘違いを避けること。また、勝者が全部取るというのは偶然に起こることではない(つまり、ネットワーク外部性などで参入バリヤが形作られる)ということですね。

バイラル効果とネットワーク効果は異なる

これ、結構盲点だと思います。

さて、文末にネットワーク効果に関して、現状のサービスと照らし合わせた資料がありましたので、添付しておきます。ここで、バイラル効果(口コミ)との違いが記載されております。バイラル効果は何かのサービスを広げるスピードを上げるものであり、ネットワーク効果とは異なります。ネットワーク効果は参加者が増えるとユーザへの提供価値が増えるものです。

例えば、メディアなどに取り上げられると、いわゆるバイラル効果は広がります。しかし、それでユーザが増えたからといって、特にユーザの提供価値が変わらないのであれば使われる量は減ったりするわけです。例えば、アプリのダウンロードが増えた!といってもユーザが増えて価値が増えないのであれば一過性に終わるかも知れません。これは本当に良くある話ですね。

スケールメリットとネットワーク効果は異なる

文末の資料にもありますが、ここも非常に盲点なところですね。つまり、スケールメリットとネットワーク効果は違うということです。つまり、大手企業が大量に生産する、扱う場合は一個一個のサービスや製品に割り振られる固定費の割合も減るので安価になります。これがスケールメリット。しかし、一個の製品がユーザにもたらす価値は価格になりますので、ネットワーク効果とは言えません。これも多くの人が履き違えているポイントかもしれませんね。

今一度、自分のサービスや製品を使う人が増えることにより、ユーザへの提供価値も増えるのか?を改めて問う必要があります。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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