「「イノベーション=技術革新」という認識が、イノベーティブな企業を窮地に陥らせる理由」という記事がご好評をいただきました。技術もあるんですが「良いものがありさえすれば売れる」という考え方も多いです。一つには「ビジネスを興す」ことが難しいということへのリテラシーが著しく低い気もしてます。
過去の成功を忘れてUnlearningすることが必要
もう一つが、ここで言うところのGDL(グッズ・ドミナント・ロジック)からSDL(サービス・ドミナント・ロジック)への変更でしょうか。更にもう一つが「JTBD」(クリステンセン教授が語る、破壊と成長のイノベーション 企業がJTBDに注目すべき理由)の考え方ですが、簡単にいえば顧客目線・顧客が本当に欲しいものは何か?を見極める力でしょうか。「JTBD」に関しては別の機会にまとめるとしまして、ここでは、GDLとSDLに関してまとめてみます。
グッズ・ドミナント・ロジック
「企業の競争力を高めるICTの新たな活用法とマネジメント第2回」にGDLに関してはわかりやすく解説してあります。簡単にいえば「モノ」や「サービス」を単体で価値として考えるイメージですかね。(サービス・ドミナント・ロジック:先進企業事例に見る「価値づくり」の世界観)や(【解説】サービス・ドミナント・ロジック(SDL))も参考になります。
モノやサービスを企業が顧客に提供して支払いを得る(サービスやモノを代金と交換する)という形です。一方向なイメージですね。
サービス・ドミナント・ロジック
iPodの例が分かりやすいですね。iPod単体でいくらというモノの価値はGDLですね。一方、iPodはiTuneなどを組み合わせることで(モノとサービスの融合)、顧客の価値が変わります。
もっというと、GDLが「企業」が主役に対して、SDLでは「企業と顧客」の相互作用で全体の価値が決まっていくという形です(サービスの交換という、新しいあたりまえ)。
と、そこまでうまく説明できないのですが、多分、多くの日系企業ではGDLベースで考えているケースが多く、今後はSDL型の考え方に移行していく必要があるとは思います。その点を踏まえて、ここにその考え方の糸口をメモしておきます。
SDLとGDLに関しては、下記のSlideの44以降も参照ください。01Boosterは一緒に働く仲間を募集中です!