多分、起業の失敗の大きな原因の一つが自分のこと、起こった事象を正確に理解できないことにあると思います。とても重要な要素です。
他責にする限りは物事は改善しない
自分の失敗を他責にする人はなかなかうまくいかないと思います。起業家でうまくいきそうな方は「素直」であり「謙虚」であることが多いです。性格が大人しいということではなく、自分が知らないことを知っており、誰からも学ぼうとする態度です。「成功が才能や努力よりも運で決まるとしたら?」で書いたとおり、成功が自助努力ではなく、運で決まるとすると、他責で何が悪いのか?と思う人もいるかも知れませんが、そうではなくて、運は人が運ぶものであり、人を責める人と、自分のことを客観的に評価し、学ぼうとする人とどちらを人は助ける(運を渡す)と思うでしょうか。
セルフアウェアネスと内省(Reflection)
少し前の記事ですが「人生の問題を解決する鍵「セルフ・アウェアネス」の実践方法」があります。有名はファスト&スローの著者の話などが出てきますが、とにかく、自分のことを知ることはとても難しいを超えて・・
自分のことを正確に知ることは不可能
・・であるということです。私は「だから駄目だ」といいたいのではなく、正確に知れない、必ず、自分の都合で解釈するとしたらどう対策できるか?と言いたいところです。
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良いメンターがいることは良いですね。世界は相対的ですから、どのような性格もあくまで、誰と比べてか?ですね。自己中心的だとしても、それは誰と比べてか?であり、もしかしたら、比較対象で全然違うかも知れません。
「リーダーにとって自己認識はMBAより役に立つことがある」←こちらも参考になります。
私個人もひたすら自己認知に弱い、思い込みの激しい人間ですが、常に自分に言い聞かせているのは・・
自分は常に間違っているかも知れない
・・ということです。特に自分が認知していない指摘を受けると、人はムッとしてしまいますし、もちろん、私もします。しかし、待てよ?と考えてみると新しい考え方も得られるものです。
内省しなければ、同じことの繰り返しでしょう。人生を改善していくためには、自らの進歩が必要なのではないでしょうか。by ソクラテス

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。