01Blog / 自分が何がやりたいのかわからない時「起業する時に起こること」

2017.08.25

やりたいことが分からない。

これは普通ではないかと。はっきりと明確な目的ややりたいことを持って起業に望む人が多いというのは迷信だと思います。少なくとも私が相当な数のメンタリングをしている限り、いつも思います。なので・・

やりたいことが明確ではないので起業しない、やりたいことがはっきりしていれば起業する

というのはちょっと違うなぁと思います。明確な目的ややりたいことがはっきりしていて起業した人には殆ど会ったこと無いですし、逆にあまりにもはっきりしているとピボット(ビジネスの変更)に難が出るケースがあるので、無い方が成功するんじゃないか?と思ったりもします。

やりたいことはないのか?

では、なんにもないかというとそんなことなくて「自分で自分のことを理解できない」「やりたいことを言語化できない」とかそのたぐいが多いと肌感覚で思います。学生だとちょっとわからないんですが、社会人経験が5年も流人であれば、ある程度はやりたいことはありますね。問題は・・

自分の内面的な動機は自分では非常に分かり難い

だと思います。特にお金が減っている(お金が減ってくときの気持ち「起業の時に起こること」)ようなカオス状態(起業の「カオス」は最悪で最高の人生の夏休み)だと結構つらいですね。

どうやったらやりたいことを把握できるのか?

では、その一助になることに関してです。少なくとも、自分ではなく、自分とは利害関係の無いメンターさんに付き合ってもらうケースです。下記の図を見て下さい。

最初に「旅行の事業」を持ってきたAさんとBさんがいたと思います。両方とも何故ですか?と聞くと「旅行が好きだから」と答えたとします。その後を考えてみます。

Aさんのケース

  • メンター「なぜ、旅行が好きなんですか?」
  • Aさん「うーん、、リラックスしたいからですかねぇ」
  • メンター「なぜ、リラックスされたいんですか?」
  • Aさん「いやー、仕事のノルマがキツくて・・」

Bさんのケース

  • メンター「なぜ、旅行が好きなんですか?」
  • Bさん「結構、新しいものを見付けるのが好きなんですよ」
  • メンター「なぜ・・?」
  • Bさん「何かを探している時にワクワクするんです、旅行でも、レストランでも、古い本とかも・・」

ということで、上記のAさんとBさんで「なぜ?」と聞いていくと入口は一緒でもモチベーションが異なることはわかるでしょうか?何回も「なぜ?」と聞くと「好きだから!」とか怒る人(考えるのを放棄する・・考えるのは結構不快なときもあるので)もいますが。。

さて、こんな感じで内面のモチベーションを見ていくと、親との関係とか、過去のトラウマ、体験などに動機付けられているケースが多いように見受けられます。親が優秀だったので、それを越したい!とか色々です。

なぜ、内面の動機を確認しておくと良いのか?

何が言いたいかというと、この「本質的な価値観」を見極めておくと後々助かると思います。多くの場合、多かれ少なかれ事業はピボット(変更)がかかります。最初のプランが下手に当たるのも問題で、変に傲慢になったり、それに拘ったりします。なので、初動は失敗した方が経験上、上手くいく気がします。

問題はピボットの方向性ですね。この方向性(≒本質的な価値観)を自分で理解しておくと後々カオスになった時に楽だと思うんです。

ビジネスモデルは水モノです。当たるとも当たらないとも分からない。となると、変更する時の指針があると無いとでは雲泥の差です。問題はそんなものは自分だけでわかりそうにも思えるんですが、色々な人との会話の中で・・

  • 話すことで言語化されていく
  • メンターに言語化してもらう
  • (自分とは)違う視点で気づきを得る

などで見つけて行かれると良いかとは思います。やはり、起業はリスクも取ってますし、自由度も高い。自分の動機から外れると嘘のように体も動かなくなると思いますので、良かったらこんな方法で自分の内面を探ってみるのも良いかもしれません。

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