前提を考える「PDCAを見直してみる」

投稿者:Goda George
2018/08/20 00:00

「PDCAクルクル教」を巡る闘い

少し前(2017頃?)になりますが「PDCAクルクル教」という記事が流行りました(既に元記事はありませんでしたが、ここに全文がありそうです)。「「PDCAクルクル教」という面白記事にみるPDCA 4つの誤解~「計画必達教」という呪縛」に反論があります。PDCAの定義に関してはともかく、内容的には反論も同じようなことをいっているように思えます。

  • 計画を立てすぎ(確かにずっとパワポを創っている人はいるともいえる)
  • その計画の必達を意識し過ぎ(これはVUCAの時代には難しい)
  • 思いの外、結果を正確に評価していない(コトを責めずに人を責める傾向があるので) ・・などなど

確かにある会社で・・・

新規事業のP/Lを±5%で予想せよ

という話があったので、これはないですよね。多分、これは誰でも「オカシイ」と思うはず、問題はシステムなのであろうか?と思えます。PDCAの問題なのか?と。逆に「PDCAを回していれば良い」とか、違う話、違う使い方の問題ではないかとも思えるのです。いずれにしろ、PDCA至上主義は確かにおかしいとも思えます。特に計画が難しい。LPDCAはいいですね。Launch Plan(最初に何に手を付けるのか?)でDCAです。

PDCAの批判はたくさんあります。スピードの早い時代にはDCPAだろうという考えも。これらは多分、全て正しいんだと思います。

もしかしたら現場はPDCAというよりも、その運用に関して懐疑心を持っても「やってしまっている」部分もあるのではないか?こっちの方が問題な気がします。

OODAを含む様々な形

では、PDCAではないならなんだ?というのがもしかしたらおかしい議論かも知れません。PDCAにも良い点はあるし、展開できる「地域」「時期」「産業」などがあるとは思えます。PDCAの次世代はOODAでしょうか。

観察(Observe)- 情勢への適応(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)という方式です。OODAの解説はここにもあります。

ただ、OODAをやっているから良いのではない、多分、有効に行われていることにあるのではないかと。観察(Observe)した結果を人間の脳は基本的に間違いますので、都合よく解釈すれば観察結果そのものが間違っている、あるいは、よほどリテラシーがある、あるいは、報告するときにAとBの観察結果のAしか伝えないなどで、歪みそうです。

OODAの次はD-OODAですかね。トップ層で大まかな方向性・計画をDesignして、OODAというストーリーです。なんとなく、スタートアップの立ち上げすこーし似てきている気がします。

イノベーションの世界

私の肌感だと、Planの計画をある程度立てるのは必要ですし、Doingも必要、CもA(ActionとAdjestmentとするかでだいぶ意味合いが違いますが)も必要。

多分、少なくともイノベーション系の新規事業は下記ではないかと。

  1. Desire・・・何をやりたいか
  2. Keep thinking Vision・Mission(会社のダイレクションと使命)・・ここがそもそもはっきりしていないケースが多い。そもそも短期的ではないが、変わっていく性質もあるかと
  3. Hope・・・市場というよりは、こうなったら良いという希望ですかね
  4. Launch Plan(初度計画、どう始めるか?)・・・ここが具体的ではないので進まない
  5. Team up・・・これは、どの時点でも、少なくとも人と相談し合う
  6. Doing・・・仮に、Planで終わっているのであれば、いっそのこと、2-4を飛ばしても良い
  7. Observe・・・何が起こるか観察する
  8. Check・・・何がその現象(起こったこと)の原因が考える
  9. Think Desire・・・続けるか心の声を聴く
  10. Adjustment・・・方法を変える
  11. Action・・・また行動する

と、長くなりましたがこんな感じかと。確かに、PDCAのPをひたすらやっている場合が多いので、だったら、Doingをしても良いとも思えます。ただ、Planをしっかりやって勝った人もいます。例えば横展開モノ(既に海外であるものとかのタイムマシーンなど)は計画も重要かも知れません。

結局は?

じゃ、結局なんだ?となると、絶対解を持たないことが一つ。そもそもPDCAは製造工程向けではないか?と。これをイノベーションにそのまま転用したらキツイですね。ただ、転用できる世界もあるでしょう。では、OODAだ!D-OODAだ!とツールを変えたら変わるか?といわれるとこれもどうかな?と。組織が内向きであれば、どんなツールの効果もすぐに吹き飛ぶでしょう。

我々は今一度、その行動は事業創造につながるのか?を問う必要があります。仮に、つながらないと判断するのであれば勇気をもって別のオプションをとるべきかと思えます。

事業創造に対して熱い想いを持たれている方、この界隈に携わったことがある方もない方も、ご興味のある方はぜひ一度遊びにきてください。特にゼロワンブースターもテクノロジーシフトのため、エンジニアを募集しております。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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