スタートアップは急成長を目的とした組織である
これは定義の問題ですので、良い・悪いはありません。私自身も急成長スタートアップの経験も(大手の社内の事業でも)ありますので、成長そのものに楽しいことがあることも知っております。
成長は辛いよね
とある上場している企業の社長さんと話しているとこんな声が・・
正直、成長は辛いよね。でも、株主の関係でやらざるを得ない
これは本音ではないかと。成長により、組織の問題、市場の問題、新規事業の拡大など、よっこらしょとかなりの負荷がかかります。成長は辛い、しかし、それをなかなか言えないのも実際でしょう。
成長はそもそも正しいのか?
企業にしろ起業されるにしろそもそも成長は正しいのか?というのがあります。急成長は短期間に世界観を変えますので、面白い部分があるのは否めませんが、本当に成長は正しいのか?です。「「経済は成長しなければならない」は正しいか」という記事があります。そもそもマクロ的にみて、経済って伸びないとならないのか?です。少なくとも「無限」はないということですね。「経済成長への「病的な執着」は日本を滅ぼす」も参考になります。無限の成長は自分たちを滅ぼすということですね。「企業が成長を目標にすることは間違いである」はドラッガーさん系ですね。
結局は成長は結果であって目的ではない
海外的にいえば、成長教というところになるのでしょう。「entrepreneurship porn」という論文がHBRにも出ております。結局のところ自分の「Who am I(現在は個人ではなくWho we areになりますが)」に成長が結果的に必要であればというところですね。私自身も成長を目指す大型の起業を志向することを過去には勧めておりました。今は間違っていたと思っております。
成長はその人やチームの幸せ(場合により関係する社会も)につながるか?というわれると疑問ですね。なので、今は、個人事業主、継続企業(規模追求しない)、成長型も全て個人(またはチーム)の志向であり、どれも素晴らしとお伝えするようにしております。仮に成長を狙っている起業家(チーム)があるとしたら・・・
なんのために成長するのであろうか
・・・ともう一回、原点に返って考えてみても良いように思えます。