努力や苦労、根性論の罠 / 01Blog

投稿者:Goda George
2018/11/17 00:00

「武勇伝の罠」に気をつけること」というブログを書きましたが、世の中にはもっともらしく聞こえるが、いわゆる「Myth(神話)」というものがたくさんあるということですね。我々が普通に信じているもの、前提においているものの多くが実際には神話(実際と大きく異なる)ということです。

奮闘・苦闘すれば成功するという神話

No More “Struggle Porn”(苦闘狂はもう要らない)」という記事が海外のアクセラレーターの方から出て、反響がありますね。

スタートアップはハードワークでたいへんだ、これはそうなのかも知れませんが、ハード(苦闘?)ワークが「良いこと」と勘違いしてはいけないということですね。この勘違いが多くの弊害を及ぼし、多くのスタートアップがこの罠にハマってしまうということです。

古い時代の価値観

古いというか、人口ボーナス、成長期の価値観ですね。特に私のようなオッサンは根性モノのアニメあたりを沢山みてますので、根性、努力、そして結果!という方程式を刷り込まれておりますし、あの時代に根性モノが流行ったということはそれを求める時流があったのだと思います。

既に答えのわかっていることは確かにハードワークと結果がリンクする

・・という世界はありますね。例えば、既に受注を受けている顧客満足を図るのは、リピートにつながるという明確な結果があります。また、伸びている会社、つまり、上昇気流に乗っている会社の中でも同じことがいえるでしょう。効果が出るとわかっていることを頑張るわけです。

問題はそういう「神話」的な状況が一見正しい時代が1980年代にあったこと

・・ではないかと思うのです。

お天道さまはみていないし、誰かもみていない

努力(苦労)をしていれば救われるということではなく、効果的な(しかも、往々にして試行錯誤の結果みつかる)ことをやっていれば成功するかも?ですね(ただ、それでも大成功は非常に一部、宝くじ要素がある)。先のNo More "Struggle Porn" では、このことが書いてあります。成功者は忙しいかも知れないが、苦闘・努力教ではないと。この苦闘・努力教では今やっていることをうまく良い方向にピボットできません(人は過去の努力を無駄にしたくないですので!)。うまくいっていないのは努力が足りないのではなく、やっていることがおかしいのではないか?ということですね。

ハードワークをすることが素晴らしいのではなく、素晴らしい価値を創るために結果的にハードワークな時期もあったが正しいと思えます。そして、ハードワークの向こう側には必ずしも明るい未来が待っているわけではないということですね。

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投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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