2017年8月18日に「「会社員から起業する時のポイント」起業を視野に入れている方に」というセミナーを行い、多くの人にお越し頂きました(会社員から起業する人がなぜ増えているのか)。そこでお話した内容をシェアしておきます。
会社員から起業するときの課題
- ゼロイチとイチジュウ(一から十)にする能力が異なるので、その能力を当初殆どの人が保有していない。
- 特に「自己定義能力」が日系の教育ではつかないので、自分で行動を決めることに関して「カオス」に陥る。
- 実際にゼロから起業しないとつかない起業の能力(社内起業では付かない)がこの「起業の能力」の無さと自己認識のギャップがアイデンティティ・クライシスとして顕在化する。
- スタートアップ型を実施したいのであればどこかに一回ジョインすることをお勧めする。一方、20人以下がベター(可能なら創業チーム)。
- スタートアップ(急成長型)は一般の事業開発と異なる。
- 実は起業動機がはっきりしている人は殆どいない(やりたいことはだいたい不明確)。
- メンターが重要。人に頼る。自立と孤立を履き違えてはならない。大きな事業はチームで行う。
- カオスが辛い。特に給料が出ない中なのカオスは痺れる。しかし、後で考えるとキラキラしている時。
- 自分の製品やサービスでお金を貰うのは別物。とてもむずかしい。
- 人は弱い。
- 資本政策・資金に関しては非常に情報非対称性が大きな世界。
- 実績・知名度・連携などはなかなか悩み深い。
- 識者の言うことも鵜呑みはイケない。ビジネスモデルは明確化するのがものすごく難しい。
- 白い嘘の難しさ。
- 常識論との闘い。とにかくスピード・スピード。
- お金は必ずしも。。
起業の良いところ「Enjoy Startups!」
- ⾃分のために働くこと。
- 柵が少ない、スピード、正しいことができる、事業ができる。
- ⻑期的なリスクが回避できる。
- 何もないところから創る。急激な変化を楽しむ。
- 収⼊は?(うーむ)
- ⼆桁は情報の量が増える
- ⼈脈が⼆桁は増える
- 知的好奇⼼を満たせる
- ⽇本⼈に⾜りない能⼒が付く

投稿者
Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.
MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。