01Blog / 意思決定をするときに

2018.01.18

ドラッガーさんの「優先順位を決める4原則」というのがあったのでメモとしてもここに残しておきます。

すべて分析ではなく勇気にかかわるものである

まず、文頭のこの言葉がいいですね。分析も必要かも知れませんが、そもそも「なぜそれをするのか?」「それをやりたいのか?」ですね。やりたくないものに勇気は出ないでしょう。我々はどうやら「サイエンス」に偏り過ぎたと思えます。サイエンスは「一つの答え」を探す作業であり、これでは差別化はできなくなると思います。「感情」「想い」「勇気」が今まで以上に重要な時代が来たと思えるのです。

ある本で読んだのですが、過去の敗戦の影響からか精神論を嫌い、サイエンスを重視する方向もあると。ただ、サイエンスが逆に「精神論化」したのが今では無いでしょうか。

イノベーションは勇気から生まれる

過去ではなく未来を選ぶ

我々は儒教の影響もあるのかも知れませんが、過去を尊ぶ傾向があります。これはこれで正しい部分もあると思います。継続において強みを発揮します。一方で無条件に過去のやり方に従う(手段の目的化)傾向が弊害として出やすいと思います。あくまで全てのことは裏と表があります。過去のデータは過去のものであり、未来は過去のデータで測れない部分があると思います。「いかに前提を疑えるか?」が問われていると思います。

問題ではなく機会に焦点を合わせる

これ、物凄い重要だと思えます。全てのことは有利とも不利とも言えます。例えば、地域を「ヒトがいない」「ビジネス機会が少ない」「衰退している」というネガティブな要素で観るよりも、結果的に巨大企業は地域発が多いことを考えると、その創業者達は「機会」面を観ていたと思うのです。地域の場合は横展開し易い(東京は規模が大きいので他地域展開し難い傾向がある)、競合が少ないなど様々な要因で規模化する可能性があります。

時流に乗るのではなく独自性をもつ

「ファーストムーバーアドバンテージ」とでもいうものでしょうか。バズワードになった時点で既に遅いとも思えます。本質をみて、時流ではなく、本質的に必要なものは何か?を考える能力ですね。これは難しい。多くのヒトが時流に左右されます。もちろん、事業家そのものもそうでしょう。そのためには「Being」、己は何か?という内省が物凄い重要になると思います。

「まだ誰もやっていない?ではやろう!」ではないと勝てない世界

無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ

これも難しい概念ですね。普通は逆の選択肢ですね。悩んだら難しい方、ワクワクする方向を選ぶとも近いでしょうか。今の日本には変革がものすごく求められているので、会社の意思決定、自分の意思決定にしろ「現状維持」をするものであれば勇気をもって変えていく必要がある、変わらないのであれば立場をスイッチする(部門替え、転職、起業、転居他)必要がありますね。多くの方と話していると(ワタクシも含めて!)自分でその立場を創っている気がします。

偉大な組織には、過去に勇気ある決断をした人がいた

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