他社への転職、スタートアップへの転職、起業は何をもたらすのか

投稿者:Goda George
2018/11/05 00:00

終身雇用は英語でいえば悪い話ではない

終身雇用はそもそも「Lifetime commitment」なので、日本語のニュアンス(なんとなく会社に守られているイメージ)と異なりますね。「正社員の終身雇用は続くのか」あたりを参照されると良いかも知れません。なので、安易に終身雇用の時代は ”終わった・駄目だ” という風潮には一線を引くとします。

今の日本ではどうなのか

ただ、今の日本の状況を考えると、終身雇用が悪いというよりも、転職、特にスタートアップへの転職(創業チームへのジョインも含む)、自身の起業も必要になる部分があるのかなぁと思ったりします。神戸大学の研究で「所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査」というのがあります。つまり、イキガイでしょうか。

そこで、少しこれらが何を意味するのかを自分なりに考えてみます。

他社への転職

日本(のようなライン型資本主義の国)はよく会社は「イエ」のようなイメージがあり、実際にそういうところがあるかと思えます。最近のIT系の新興企業ではそうではないですが、とはいえ、そういうところもあって、そのDNAはある気がします(この傾向が悪いわけでもありません)。

同じ会社でも大きいところは全く別部門、子会社などにいけば確かに転職に非常に近い(全く別の価値観・時間軸で動くといっても良い)感覚はあります。ただ、一つだけ同じように感じることがあります。いわば「グループ概念」です。同窓生のようなものかも知れません。転職はいわば徳川家から島津家に移るようなものでしょうか。特にいわゆる財閥系というものが存在する日本(アジアではその傾向があるでしょうが)ではこの傾向があり、全く違う会社へ転職することはヒエラルキー構造(上下ではなくとも感覚的に)を離れることになります。この点は自分の中にあったあるグループ(ある企業グループ)への所属というアイデンティティが別のグループ(別のある企業グループ)に移るので、それはアイデンティティそのものに働きかけるものなので、良い経験になると思えます。私個人で思うのは・・

別の軸で動いている世界を知る

ということです。知るというよりは感じるというところかも知れません。これは転職された方は多かれ少なかれ、同じようなふうに思うのではないでしょうか。その先にも世界はあるともいえます(これが不明確なので怖い部分ですね)。

スタートアップへの転職

スタートアップ(ここでは急成長というよりも、新しい価値を世界に作る集団と定義します)への転職はいわばオペレーションに特化した(うまくまわっているともいえる)一般企業と真逆の意思決定になる部分が大きいと思います。よく聞くのが・・

昔、自分のいた会社ではこうだった

というものです。これは非常に強いアイデンティですので、なかなか変えられません。自分が信じている軸(一般企業が悪いわけではないので、そこで正しいと思うことをスタートアップという別の空間に持ち込むこと)ですので。これはスタートアップの創業者からみると「言っていることはわかるけどね」というものになります。ただ、明らかに何かを改善していくことと(改善もしますが)、新しく創っていく(過去の価値観をときに否定する)ことは異なります。リソースも「ない」なかで考えることと「ある」前提で考えることで異なります。なので、重要なのは・・・

違和感を感じること

ではないでしょうか。これは後々、自分が起業する立場になるとまるで滝のように頭にイメージが浮かんできます。

あ?自分も創業者にそう言ってたな

と後々、思うのです。

起業というもの

いわゆる小商い・ファミリービジネス(副業でもなんでも、小さくても)は正直、やった方が良いように思えます。これからの世の中(自分のできる範囲で本当に小さいものでいいんです)。

ちなみに先に断っておくと「アリババ会長が早大生に訴えた「僕のようなクズは起業するしかない」」というジャックマーさんの記事のとても足元にも及ばないさらに下の下の下の私としては、他に全部だめで起業に至ったが正解ではありますが、起業自体で人生で得ることは大きいなぁというのは思います。敢えてスケール型を狙うのはオススメできないのですが、オススメしたい(少なくとも最初はスタートアップへの転職を勧めますが)気持ちもあります。

ただし、思いつめてリスクを取りすぎないように

さて、まともに起業する場合、一つここで大きいのは「カオス」です。自己定義・自分でビジョンを考える・チームを創るなど。いろいろ考えることがあります。先に書いた神戸大の研究で自分の人生を自分で決められる(100%ではないでしょうが)というのは大きいなぁと思います。もちろん、人に決めてもらったほうが人は実は楽なんですが、自己定義するのは今後の日本で生きていくにはとても重要なポイントだとも思っております。

フランスの新規雇用は、52%がスタートアップ企業」というのはそこまでいくかはともかく、スタートアップがキャリア選択として世界的に無視できなくなってきたのは事実でしょう。東京でもスタートアップが雇用の受け入れ先に現実的になってきたのも事実です。

我々は新しい世界に向けて次の生き方を考える必要があり、その時に「転職」「スタートアップへの転職」「起業」は必須に近い時代が訪れてくるのかも知れません(会社を辞めないまでも全く違うところへの出向も含めて)。

今、我々に必要なのは「別の軸」だと思うからです
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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