正しい社内起業家を探すということ

2019.03.11

社内起業(イントラプレナー)自体は太古の昔からある活動だとは思いますが、1978にPinchot氏がそれを定義したのが始まりとされております。

社内起業家の要件

さて、このPinchot氏のコメントとして、社内起業(イントラプレナ)でそれを司るマネージャーに求められる要件があります。2つのKeyポイントです。

  1. 真の社内起業家か、ただ良いことを言っているだけの人かを良く見極めること
  2. アイデアよりも正しい人たちを見つけること(成功の80%はアイデアではなくチームで決まる)

これはとても重要な概念ですね。1.に関しては実際には見極めがかなり難しいところです。多くの社内起業家をみるに、実際にやろうとする人は必ずしも目立った存在ではありません。初動では見極められないと思うのが正しいと思います。

正しい社内起業家は誰か?

起業家の尺度でみると、声を挙げてどんどん来ないとダメだ(と思っていない方も多かったらすみません)という感覚があります。生きていくためには声をあげないとならないと。

我々の反省点でもあるんですが、社内起業ではこの考え方は成り立たないことがわかりました

全くもって誰がやるか(正しい起業家か)がわからない
という現実を目の当たりにしました。非常にやる気がありそうな人ではない可能性もあります。また、社内起業家の場合は起業家に比べてかなり初動の状況です(起業家はバッターボックスに立って試合には出ているが、社内起業の場合は外部ですでにやっている人もいたりしますが、野球をやりたいという状態に近い)。

どうやって見つけるのか?

まず、アイデアやプランは変わる可能性がありますので、重要度は劣後します。また、個人ではなくチームで事業は行うので(この概念が日本では薄いですが)カリスマである必要もありません。となると、目立つ必要もなく「内発的動機をもって、行動する人」というのが再重要です。チームアップができて、かつ、学ぶことに貪欲であると尚良いです。

これがまず、見た目ではわからないので、まず、一段階目として、いかに多くの人(場合によっては大きい会社は可能な限り全事業所)を啓発して引っ張り出すか、これが重要になると思っております。自分はそういう人(社内起業なんて・・と思っている)ではないと思っている可能性が高いのです。

誰が正しい社内企業家なのか?これは、ビジネスプラン等や会社での評価ではなく、実際の行動の向こう側にみえてくると思っております(実際にそうだったと思えます)。

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