仕事柄、様々な人のメンタリング・ディスカッションを行う機会が多いです。
「私が留学を勧める理由」をたまたま呼んでいて思ったのは自分の考え方を持っている人、将来こんなふうになりたいと思っている人、自分は何をやりたいと思っているかを知っている人って思いの外、少ないのだなぁということです。
いわれたことをやる人は多いですね。これはこれで不満も出るでしょうが、実は自分で方向性を決めなくて良いので楽な部分もあります。私自身も自分で起業の方向に向かったときはあり得ないぐらいのカオスに襲われて悩みまくったものです。
人は他人に決めてもらったほうが楽なんだなぁと思います。実は。
これは先に紹介した記事のように、教育の問題なのか。というとそれもあるのでしょう。自分自身が考えられるか?十分できているか? もありますが、立場上、これは明確に持っているわけです。「ジョージさんは何を将来したいのですか?」等々と学生から年配の人にまでよく聞かれますのでね。
なんというか、このような話を人に聞いているときに、話していて相手の思考がガラスの天井にあたっているように感じることもあります。どうしても思考がそこまで上がらないときです。
大学院の頃に「君たちは100年前の物理を習っていて、自分で考えたことは無いんだよ!」と恩師にいわれたことを思い出します。
今後は、自己定義できるか、自分はそもそも何が好きで、何をやりたくて、将来どうしたいのか、場合により、世界をどうしたいのか。これらを自問自答、内省することが更に重要な世の中になるのだろうなぁと思ったりもしております。