01Blog / 選択と集中という当たり前で難しいこと

2016.01.27

色々なことに関わっていたいと言われる方もいます。そのような事を好む方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、実際には一つの方向性に集中して無駄なことはしなくなるというのが成長する企業には必要になる気がします。

スリッパの法則という本があります。伸びる企業とそうではない企業の見分け方です。業界団体や、車、社長室の豪華さなど、要点としては、達成感を持ってしまっていると成長しない(それが悪いわけではないですが)ということと、それに類似することで、自分の事業に集中せず、(ビジネスに強い関係の無さそうな)団体活動、講演活動などに精を出しているのは企業の成長としては問題というところです。確かにそう思います。

ここに成功の10訓というのがありますので、目を通すと面白そうです。簡単に言うと、自分の強い分野で理想を追い求めすぎず、集中してビジネスをせよということかと思います。

その事業が成功するか、あるいは破綻したことが明白になるまで、別の事業に移ってはならない。by P.T.バーナム

「チームで一つのことに集中していた人たちで負けた人を知らない」、「色々な事をやっていると勝った人を見たことがない」という話を聞いたことがあります。真理だと思います(ランチェスター戦略ともいえます)。

小生としても同じように一つに集中するのは嫌だと思ってきました。何かに縛られるかのようです。様々な会社に関わってやっていくということが面白いのではないか?と思っておりました。一方で今は一つの目標(日本を事業創造できる国にして世界を変える)に応じた行動しか取りたいと思いません(目的志向の無いことはしたくない)。単細胞な性格かも知れませんが、そう思えるのです。これは自分でも少なからずの驚きで、経営とは捨てることというのがハラオチしてくる瞬間でもあります。要は生存するために集中していくのです。

事業の立ち上げは類似性があると思います。一つの事(事業分野)をやっているように思えても「広報」「戦略」「マーケ」「ビジョン」「価格」「オペレーション」「営業」「人事」「手段(ビジネスモデル)」「マネタイズソソースの拡大(多角化)」など様々な要素が出てきます。一つの事業分野でも沢山の業務を行うことになります。逆に様々な分野で「人事」とかに特化して動くというのもあるかも知れませんね。それはそれで集中。

競走は激しいのですの、その結果、一つの目的に集中して様々な施策を統合するという形ではないと成長もできないし、気迫も出ない、何かを達成することもできないという感じになる気がします。

成長のための戦略をもたなければならないだが第一になすべきことは、どこで、いかにして成長するかを決めることではない何を捨てるかを決めることである by ドラッガー


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