年齢による起業の「成功率」という点では40-50代が有利
最近は違うかも知れませんが、起業にしろ社内起業にしろ、若いほうが有利という感覚があるかも知れません。これは本当でしょうか?
「How Old Are Successful Tech Entrepreneurs?」という記事があります。「Middle-aged entrepreneurs are more successful than young ones. Here's why」というWorld Economic Forumの記事もあります。
これらの記事では40代または50代でも、30代やそれ以下よりも起業の成功率が高い旨の記載があります。あくまで確率の問題ですので、では、若い(例えば20代)と駄目だと極論するものではないでしょうが。
若い人の有利な点
では、若い人はどのような点で有利なのか?というと、デジタル・ネイティブであり、新しい技術がどのように使われるかに関して高いセンスを持っているかも知れないし、既存のパラダイムへの柵がないなどの点で有利といえます。
経験者の有利な点
これはビジネスを進める上での経験の部分が大きいと思えます。イノベーションが「新結合(95年前に発想したイノベーションの原理)」とすると、自分の中に新しい事象に対して新結合を興せる引き出しが多いという点は大きいですね。
では、どのような場合に?
ある年上(60代)の方に聞いたことを覚えております。若いか経験者かに限らず「変われる人と変われない人」がいるとのことでした。特に若い人でも変化への対応を拒む人もいれば、かなりの上の人でも問題なく受け入れる人もいると。この差はどこにあるのでしょうか?
「50代の「学習意欲の低下」はどう防ぐべきか」「「加齢で記憶力が低下」は誤解」という記事は参考になります。簡単にいうと知能と記憶力は加齢によって低下しないということです。これは大いなる発見ですね。では何か?というと・・
意欲が低下する
ということです。これを前頭葉の問題としております。そのため(意欲を持続するには)には想定外の出来事、つまり、変化の中に自分を置いていくということではないかと思えます。
実際の起業・社内起業・チームで考えてみると
こうなると、ではどうしたら良いか?ですね。起業・社内起業ともチームで行うものだと思います。このため、若い人は経験者(もちろん変化を受け入れる人を)と組んでみる。逆もしかりでしょう。そして、年齢によらずに持ち続けるべき考え方は「変化を当然とすること」にあるように思えます。
the entrepreneur always searches for change, responds to it, and exploits it as an opportunity 起業家は常に変化を探し、それに応え、それを機会として探し求める by ドラッガー