01Blog / アイデアは守るべきかどうか?

投稿者:Goda George
2016/01/13 00:00

2016. Aug. 21 Revised.

ビジネスプランやビジネスアイデアを隠すかどうか?秘匿に関してどうしたら良いか?という話はよく出てきます。この点はどうでしょうか

ビジネスプランを見るポイント

人にも依るでしょうが、私的にはビジネスプランを見るポイントで重要な点はいくつかありますが、その中でも下記の二つは重要だと思います。

  1. その人がそのビジネスを「できそうな」人かどうか
  2. お金の儲からなそうな(継続持続が難しそうな)想い先行のプランになっていないか

前者は大きいですね。やはりトラックレコード(過去に何をしたか)は大きいです。何故なら特に急激に成長するStartupの場合は考え方が違いすぎて経験が有るか無いかはかなり大きいです。後者に関しては仮に素晴らしい実行能力の高そうな人でも想い先行になっているとこれを更生する(更生される)のに1-2年はかかるので、今はタイミングではないというところでしょうか。

ビジネスプランは要らない

ここには幾つかの誤解があると思っております。まず、米国の有名なアクセラレーターであるTechStarsFAQを見てみましょう。この下の方に「Do I need to send in a business plan?」という質問項目が有り、明確に「No」と答えがあります。世界でもトップクラスのアクセラレーターで応募の際にビジネスプランの提出を求めていないのです。この理由は・・

ビジネスプラン(アイデア)は、ほぼ確実に大小のピボット(変更、場合によって全く変わる)をするので、それよりも、「あなた」および「あなたのチーム」に「実行力があるかどうか」をより意識して見ているということだと思います。

ここに会社内の話ですがアイデアを隠すべきか共有すべきかという話があります。要点を言えば、確かにアイデアの盗用は起きる、しかしながら、実際には少ないのと、そもそも、アイデア段階ではそこまでの価値が無いという点です。その結果、Pros/Cons(利点/欠点)を考えればアイデアを公開した方がベターというところですね。

「アイデアを盗られた」というのであればあなたの行動が遅いだけ

ここにもわかりやすく書いてあります。ケースバイケースですが、多くの場合、これは凄い!と思いついたような事は既に誰かがやっているということですね。

Quoraの質問を見るとよりわかり易いですね。まとめると・・

そんなこと言っている間に早くやりなさい。アイデアなんて実際にワークするかどうかわからないし。誰かが既に思いついている。実行が大切。実際に動くようになる(うまく行きだす)まで周りはやらない。そんなのスピードで蹴散らすべき。

といったところです。アイデアとノウハウは違う気がします。ノウハウ(実行の元に溜まった知見)であれば隠す時もあるかも知れません。一方でアイデア段階でそんな話をしても多分意味が無い。また、ノウハウでも戦略的に出していくのもあると。ここは経営やマーケティング戦略の一環であると思います。特許に関してもQuoraのコメントが有りますので参考に。特許に関しては取っていれば安心という「守る」という発想をよく耳にします。一方で、日本は国際的に特許戦略が弱い部分もあり、場合にもよりますが「守れる」と考えるのは難しいと思います。より、どう戦略的に特許を使うかだと思います。例えば、客先への販売戦略への活用やバーターなど、Passive(受動型)ではなく、Active(能動型)の対応が必要だと思います。

アイデアは結局行動を伴ってビジネスになる

上記をまとめるとアイデアは守るものではなく、攻めるのに使うものではないでしょうか。良い言葉がありましたので、一行。結局、初度のアイデア通りに世界は動かないので、少なくともなんらかの微調整が必要です。そうなると、結局行動しないかぎりはアイデアは「素材」であり、そのままでは食べられないというところでしょう。

The best protection of an idea is to actually implement it. 最大のアイデアの防御は実行することだ。
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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