【01Blog】失敗をコントロールするという考え方「企業投資とVC投資」

投稿者:Goda George
2014/11/06 23:48
日本の企業(CVCを含め)ではより「失敗のコントロール」を意識する必要がありますね 多分、相当、文化やマインドの部分の醸成に時間がいるように感じます。「ベンチャー・キャピタルに学ぶ新規事業への投資の心得」という論文がスタートアップ4.0を書いたスコット D. アンソニーから出ております。 細かい内容はリンクをご査収頂くとして、簡単に言えば、 「全ての投資を成功させる」という企業の投資と、ベンチャーキャピタルの「おそらく失敗するだろう」「損失にどこまで耐えられるか」という「大半が失敗することを前提とした」投資の違いになるかと思います。

01Booster カリフォルニア

結果的にベンチャーキャピタルの方が論文では3倍ぐらいの利得を上げられる例を数値的に説明しています。これは当たり前で、成功しそうな物に小さく賭ける(リスクも少ないがリターンも少ない)企業型の投資と、大半は失敗するがリスクを取って数件を大きく成功させるモデルの違いです。 特に日本の場合、大手企業の新規事業は売上で100億クラスが求められるわけです。自社製品との相乗効果もあるでしょうが、実際にはこの方式だと10億ぐらいのものしか創れません。

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問題は、この論文がアメリカをベースに書かれたものと予測され、日本よりもリスク・リターンの考え方が企業側にもある程度浸透している状態でということですね。 上記を考えると、少なくとも一般論として日本では企業型では更に「全ての投資を成功させる」という意向が強くなるので、更に大きなビジネスが産みづらいということになると思います。 これはある程度の時間を使って、一般企業による投資は自社の企業文化をそものもを変えざるを得ず、「ほとんど失敗する」ことを前提に、「失敗は歓迎、学べることが多い(=より社内の人材育成に役立つ)」「失敗をコントロールする」ということをベースに大きな事業を育成する(結果的にコストが安くなる)投資事業に乗り出していく必要がありますね。
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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