【01Blog】なぜ社内で集めるビジネスプランは今一歩なのか?

投稿者:Goda George
2015/01/31 18:06
社内で集めるビジネスプランが今一歩な事が多いのは仕組み上仕方がないと思えます。 これは実に様々な理由がありますし、良い物もあるでしょう。更に言えばアイデア自体は実行を伴わないのであればそこまで意味が無いですし、逆に凄いビジネスプランはその時間時点では文化的に存在しないので、なんだそれ?となることも念頭に置く必要がありますが、やはり今一歩だと思えるのです。これは個々の能力の問題だと思ってません。ここでは思いつく原因を考えてみます。 1. 訓練をしていない 普段から新しいビジネスモデルを見たり、どんなことができるか?などをそこまで会社員では考えません。オペレーションや実行の方が多いですから。だから、「なんでもいいから考えてください」という訓練はほとんどしていないと思います。実際に実行に移すのも難しいので、どちらかというと、大きなプランをといえば実行フェーズが甘いもの(具体的ではない)になりがちです。そもそも普段鍛えていない筋肉を使うのですから、そんなに良いものが出てこないでしょう。 2. 制限を付けないで考えた経験が無い 会社の場合は何がしかの制限を付けて考えます。それは戦略上当然と言えば当然です。車のメーカーが飛行機を創るというのは悪くも無さそうですが、食品のメーカがテレビを創るとはならない。つまり、相乗効果が無い物は基本的に扱いません。また、世界を変えるとか、世界一といった大胆な目標をそこまで考えてプランは創らないと思います。この点で「制限を付けないで自分のやりたい事は何か?」を深堀りした経験は実はない場合が多いと思えるのです。つまり、比較的手短で小さいプランしか出てこない。あまり大胆な事を言っても実際には取り上げられませんし、研修という形では大胆かも知れませんが、実行しないので現実性に欠けます。 IMG_3900 3. 会社の存在理由がそこまで明確になっていない これは抽象的なことを現在の日本企業では深堀りして考えていないので会社の存在意義が不明確な傾向がありますので、当然社員も実は何をしている会社かは言えるかも知れませんが、なんのために存在しているのか?という根本的な部分はよく分かっていないと思えます。簡単に言えば軸が無いのです。なので、ではどんな未来を創るモデルであるべきか?というところが分かりません。これはベンチャー企業ではそもそも「あなた達何もの?」に答えないとならないので、結構真剣にディスカッションしているケースも多いです。新規事業を興せる会社もそこをよく考えております。「社会や世界を自分たちはどうしたいのか?」ですね。 4. 同じ情報の中にいるので新規性に欠ける これは2に少しつながります。個人差はあるんですが、その会社の事業ドメインを中心に考える傾向は否めません。それが悪いのではなくて、例えば、ハードウエアの人はハードを中心に考えます。ITであればIT。音楽であれば音楽。つまり、それぞれに軸があって、組み合わせ的な発想が出てきません。面白いぐらいに自社のサービスや製品群が主体となったモデルが出てきます。例えば、家電を作っている会社がECを考えたとしましょう。ECではそもそも何が重要か?と考えた場合、ライフスタイルの提案だとしましょう。しかし、そうではなく、製品の良さのアピール(ハードウエアの呪縛から逃れていない)をやたらと考えるモデルになっていたりします。 5. 迫力が足りない そもそも、自分がそれを本当にやりたいと思っているのか?これが不明確です。とりあえずプランコンテストがあるので考えてみたというものの方が多いでしょう。もちろん、それは意義深いのですが、こんなことをやりたいと思って「いた」かですね。「このビジネスをやりたくて居ても立ってもいられない」のか?です。ビジネスプランコンテストなどはキッカケになりますので、この点では効果はあります。ただ、プランが社内で通ろうが通らなかろうが正直関係無いですよね?「やるかやらないか」です。やらないのであればそこまでです。覚悟があるのか?です。 IMG_4074 6. 自分の琴線を捉えているのか? 社内でビジネスを起こすのは動かすという点では社外で起業する事に比べれば相当困難です。周りは否定する人の方が圧倒的に多い。自社に合うビジネスプランで本当にそれが良いものであれば、行動しなければならない。その時にはそれに立ち向かえるだけの心の琴線を抑えているか?を考え、会社の存在はなんのためか?も押さえる必要があります。そうではないと一人よがりです。 7. 事業創造以外の意志が働かないか? 起業の場合には必ず全員ができるわけではありませんが、その事業を起こすためにその時考えうる最善の人選、方法で実施すると思います。一方、社内では柵が多い。この人もやる気があるからなんとかしてあげたいなどは素晴らしい。でも、それは事業創造を成功させる上で必要な要素であるか?ですね。長い目で見て大きなテーマを扱う上で、社内を変えていくプロセスを入れる遠大なモデルは結構好きですが、いずれにしろ、本当の意味で事業創造に向かえるのか?は特に会社の場合相当ブレますので(遊休施設、あまりイケてないR&Dのサービス化、そのモデルに適さない人材を使うなど)、この点は気をつける必要があります。 最後に、まずは、会社もありますが、自分自身がそもそも何をやりたくて、何のために存在しているのか?を今一度考えてみるのも重要かと思えます。  
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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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