世界に広がるFab Lab、そしてDMM.makeを見て、ハードウエアの世界にもオープンイノベーションの波が確実に押し寄せている事を強く感じると共に、世界のスピードに正面から対峙する必要性も感じました。
Fab Labと定義して良いか分かりませんが、USのTechShopが有名ですね。簡単にいえば違うのですが、Fab Lab、Makerspaceなどの違いはこちらを参考に。アクセラレーターとしてはHAXが有名ですね。
私はそもそも電機メーカーと電気・電子部品メーカーに長く勤務させて頂いていた関係から、どうしても、このようなFab Lab的な動きに今ひとつ賛同できないのですが、とはいっても技術はものすごい進みますので常に自分の先入観を否定しないとなりません。
例えば、金型も3Dプリンターでという流れや、テスラも車のようなすり合わせ的な製造をやってますので、世界は変わっていくと思いますし、メーカーで大設備に慣れている身としては、まさに、イノベーションのジレンマとも言えます。
Fab Lab自体は世界中に実に沢山あります。特にEUに多いですね(http://cargocollective.com/Openness/044-The-international-fab-lab-association)。
製造といえば今はチャイナですが、上海の友人が上海では既に100個近くのこのような製造のオープンスペースの計画があるとのことで日本もうかうかしていられないという現状があります。
さて、そんな中、皆さまのお計らいでDMM.makeを見学させていただく機会に恵まれましたので、行ってまいりました。まずはお上りさん的に集合写真を(左上海の山本さん、右経営大学院の山中先生)。
まずは加工機。これはなかなか凄い。
CADルームもあります。
懐かしのシールドルーム!
そして、ネットワークアナライザー、これは凄い。高そう。
シルクプリントの設備ですね。
圧巻はマウンターとリフロー炉!この時点で電機メーカー出身の二名(山本さん+George)が興奮状態に。
それぞれの部屋はセキュリティがかかった状態でこんなイメージ。床に木材が引き詰めてあって内装も凝ってます。
コワーキングのところは入居者も沢山いらっしゃるので写真を撮れなかったんですが、バーもあり、短焦点プロジェクタがずらっと並んでました。
この設備は素晴らしいと思います。しかしながら、世界の流れはとても早い。一つ言えるのは、
国境を超えて多くの叡智を集めて新商品開発を実施していくのが先進国の流れ
ということであり、全てではないにしろ、閉じたままの製造業では限界があります。このような製造設備のオープン化で今まではとても考えられなかった高度なハードウエア系のStartupが日本からも出てくることを願ってやみません。