01Blog / プラットフォーマーになろう!

投稿者:Goda George
2016/04/11 00:25

プラットフォームを持つ企業の優位性に関してTechCrunchに書いてあります。ちょっと面白かったので参考に。

プラットフォームとそうではないものでは、一つのお店とショッピングモール(プラットフォーム)の差でわかりやすいです。元々この概念は日本にも古くからあったと思います。事業創造で言えば、近江商人もプラットフォームだと思いますし、城下町もきっとプラットフォームでしょう。

しかしながら、なかなか物以外に価値を置かない風習が日本にはあるので、本当の意味で価値あるプラットフォームビジネスを日本では見落としてしまい、強大なプラットフォームの一つのプレーヤーになってしまうかも知れません。

コミュニティの価値が無視できないレベルに

WeWorkというコワーキングスペースの企業価値が160億ドルということですが、これは日本円で1兆円を超えてますので、日本でも名だたる企業と同じ企業価値になります。何故このような企業価値が付いているか?というと、その一つは事業を興すコミュニティの価値だと思います。

製品、そしてビジネスモデルの上を行くプラットフォーム

製品とビジネスモデルの違いはここにまとめました。更にその上を行くというところです。プラットフォームで重要なのは「情報」と「交流」とのこと。これは非常に難しいですね。両方共価値を置かない風習が今の日本にはあります。

つまり、自社だけではなく、様々な参加者の情報と交流を通じて価値を雪だるま式に作っていくことですね。日本でいえば楽天もプラットフォームでしょう。

プラットフォームで重要なこと

  • 情報と交流
  • 知的資源とコミュニティ
  • 内部の最適化から外部との交流を伴う「エコシステム」全体の価値向上に成功の定義を変える


つまり、成功の定義そのものが異なってしまうということです。部分最適化からエコシステム全体の最適化へ。

なぜNOKIAはAppleに大敗したのか

最初のTechCrunchの記事にはこの話が書いてあります。NOKIAも当然優秀な人は多かったと思います。あれだけ携帯を寡占していたのですから、Apple的な事ができなかったか?というとできたかも知れません。私はこのまるで夢を見ているかのような番狂わせを部品メーカにいたので体感しました。

NOKIAの方々が考えていなかったわけではないでしょうが、一つはビジョン。これは上位概念がプラットフォームには非常に重要になること。もう一つ。残念ながら組織は自分自身では自分を変えられないということだと思います。全てを知りません。ただ、辞められたNOKIAの人は「モノから離れられなかった」とおっしゃってました。個人の問題というよりは組織がイノベーションを駆逐してしまうのだと思います。自分たちでは実は変えられないのです。

自前主義との決別が急がれる

もちろん、私もAppleやGoogleのようなプラットフォームを提供する会社がオープンであるとは思っておりません。秘匿にするところは徹底的にしているでしょう。しかし、彼らは外部の人々が交流し、情報を交換し、コミュニティを創る部分を持っているのです。

自社のリソースがあるのに他人と何かを行うことを「負け」と極端に考える経営者が今でも日本には多いようです。この気持も分かります。しかし、世界は少なくともデジタルの世界では強大なエコシステムを構築しつつあります。抑えるところと開放するところ、このメリハリをつけながら、世界に大きな価値を生み出していく必要があります。

・・ 孫悟空の話を思い出します。自分では頑張ったつもりが、結局は釈迦の手の中という話です。自社に閉じること、また、良い物、質の良い物を創る力は重要でしょう。しかしながら、そのままではこの話の孫悟空になってしまいます。

但し、孫悟空のように気がつく機会があればまだ良さそうです。今動かなければ、いつの日か、釈迦の手のひらに居ることさえ気付け無いようになっているかも知れないのですから。まるで目に見えないインフラのような存在としてスペックを決めている。それが究極のプラットフォーマーなのですから。

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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