01Blog / 根本的に社内起業、社内新規事業のやり方を間違えていないか?

投稿者:Goda George
2016/03/27 00:00

多くの企業の社内ビジネスプランコンテストや新規事業プランを見ていますが、初期に創るビジネスプランの出来不出来でストップしている場合が殆どに思えます。根本的に「間違った社内起業・社内新規事業」を行っていないでしょうか?

そもそもの売上ターゲットがおかしくないだろうか

10億でもいいですし、100億でもいいのですが、10億であればバイアウトするレベルの会社を、100億であればIPO(株式上場)を狙うレベルの話です。これを起業もしたことのない人にそもそも要求するのは無謀な話です。もちろん、スタートアップでも大きな構想は重要だと思います(ヘッドカウント1億)、しかし、これは全く別の次元の話をしています。この話は冨山さんの記事にもあります。液晶のような大きなビジネスも元々は電卓のディスプレイであったと。

そもそも、大手企業の多くの大きなビジネスは過去の蓄積の上で成り立っています。ゼロから興すのであればそれ相当の人材・リソース・覚悟・能力が必要です。

少し進んでいるところで、このような評価をしたら(売上予測が低いから却下)、他社に先行されて、これはまずいとなっていることがあります。

新規事業を興すのにふさわしい人材に実施させているのか

新規事業は社員教育になると思いますが、研修として扱う分には良いですが、社員教育のためにビジネスプランを考えることは実業を興すことにはつながりづらいと思います。

ここは非常に大きいですね。そもそも、社内で全く新しい新規事業を立ち上げたことのある人材であればわかりますが、全くそのような経験がない人材にバイアウトやIPOレベルの売上と素晴らしいビジネスプランを求めていないでしょうか。能力があるないの前に、そもそも新規事業の筋肉を鍛えたことがないのです。その人材に対して、バイアウトやIPOを(場合により極めて高い成功率で)起こさせるというのは流石に・・・

初度のビジネスプランを批判して終わっていないか

さて、上記を仮にクリヤーしたとしても、初度のビジネスプランに関して批判して終わっていないでしょうか。下図を観ていただくと、初期アイデアはそもそもボロボロだと思います。これはIPOレベルやバイアウトをしたレベルの人でもです。ここの評価をいくら実施しても何も進みません。臆病者のための科学的起業法という名著があります。この中にナイキのフィル・ナイトの話などが入っておりますが、そもそもの発端は運動靴を改良したいというレベルです。(上位概念を考えるとは別に)素晴らしいビジネスプランを元にビジネスを始めた人は殆ど見つからないと思います。何が異なるのか?というと、飽くなきPDCAです。

初期のアイデア(たいていボロボロの突っ込みどころ満載)⇒実行1⇒プラン2⇒・・という形でプランはどんどんブラッシュアップされていきます。PDCAを回して、プランのブラッシュアップを実行と共に実施して行かなければ、極めて意味の無い時間の使い方になってしまいます。起業では人によっては大手企業の600倍のスピードでPDCAを回します。


飽くなき追求心が本当に素晴らしいビジネスを創る

アマゾンの売上と利益の関係が話題になっていました(下図)。売上は上がっていますが、利益が出ていないのです。これは、利益を新しいビジネスにつぎ込みまくっている事を表しています。アマゾンは元々は書籍のECです。当時は少し新しかったかも知れませんが、そこまで凄いビジネスプランであったでしょうか?今はベゾスはロケットまでやってますね。この飽くなき成長への行動と執念。これこそが正しいビジネスプランを創る唯一の方法だと思えてくるのです。間違った社内起業や社内新規事業の方法をもう一回見なおしてみてはいかがでしょうか?

https://www.statista.com/chart/4298/amazons-long-term-growth/

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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