01Blog / 多くの人はそれが目の前で起こるまで想像できない可能性が高い

投稿者:Goda George
2016/05/23 00:00

A lot of times, people don’t know what they want until you show it to them. 多くの場合、人はそれを見せてもらうまで本当に自分が欲しいものはわからない。by ジョブズ

欲しいものは実はわからない

2つの意味で最初のジョブズの言葉をここでは使いたいと思います。特に今まで無かったような製品やサービスを世に出す場合、多くの人が仮にそれを「否定しても」「肯定しても」実際にその人達が目の前にそれを見せられるまでは結果はわからない、あるいは、そのお客はそもそもそれが何なのかを正確には理解しないということかと思います。まさに・・

百聞は一見にしかず

ですね。これは起業の現場では良く起こります。ユーザ調査が悪いわけではないのですが、それをし続けていても答えは出ないし、逆に全くしないのも問題ですね。要は・・・

やることは前提で市場やニーズの調査は行って仮説を創っておくということが重要なのであって、それは(売れるという)答えを見つける事ではないということですね。

特に大きな企業では後者がよく起こります。結局、実際に使ってもらう、見せるまで顧客はそれを理解できないということですね。たぶん、人は究極には分かり合えないということが背景にある気がします。特に大きなビジネスほどこの傾向が強いかと。

AppleのコマーシャルがiPadなどの利用シーンを大量に流していますが、これはユーザーにiPadの使い方を教育しているんだと思います。そうしなければ、ユーザーは当初、使い方がわからないのではないでしょうか。

自分の状況も実際にその時が来るまでわからない

私個人の経験は大リストラが一つの発端になっている話は前に書きました。あれだけ大きな会社がこんなにガタガタになるというのは一つのびっくりした経験ですし、このような大きな経験はその後の人生に影響を及ぼすと思います。問題はリアルにその問題を感じられるのか、どうか?ですね。多くの人は目の前にそれをつきつけられるまではわからないのかも知れません。

現在は、多くの企業や地域の方とお話させて頂きます。状況は非常に似ています。強い危機感を持っている人もいればそうでもない人もいます。問題は、困ってはいるのでしょうが、その危機感を十二分に醸成し、正しい行動に繋げられるか?だと思えます。

確かに困っているかも知れませんが、会社が終われば飲みにもいける、週末は家族で遊びにもいけるでしょうし、夏休みもあります。地域に至っては、車は数台、美味しい食事に、広い家、自然も満喫。そのような状態が少なくとも数年という単位では保証されているでしょう。短期的リスクは多くの場合に低いのです。そうなると・・

たまにですが、この状況が永遠に続くと思い込んでいる人が実際に存在する

ということです。少なからず驚かされます。前に、東南アジアで永遠に市場が伸びるような話を聞いたことがあります。実際にそう思っているのでしょう。中国も「内陸に大きな市場があるから問題ない」という議論にも出会います。確かにそうであるという部分(短期的時間軸)と、でも、それは永遠ではない(長期的時間軸)というバランスの取れた思考回路の人はそこまでおりません。そして、短期軸の人に否定される、長期軸で行動を興せる人は非常に限られているのです。

つまり、それが永遠に続くと頭から信じ込んでいるのか、それとも、その時(成長期といえども)に危機感を覚えられるのか、これは「起業家(起業するというだけではなく)」として非常に重要な要素だと思います。多くの人が実際に悲惨な状況が起こるまでそれを想像できないのが実際のところであると思います。

多くの企業の方と話していると、努力はされていると思いますが、それでは足りないし、実際の問題にしっかりと手を付けられているケースは多くはありません。これが起業側から見た率直な気持ちではあります。

成長期という慢心しやすいときに、もう一度原点を見つめ直して創業以来のスピリッツを取り戻すことが大切。by 永守重信

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Goda George
共同代表 取締役:01Booster Inc.

MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計を経て、同社でSwedenの家電大手とのアライアンス、中国やタイなどでのオフショア製造による白物家電の商品企画を実施。村田製作所にて、北米向け技術営業、Motorolaの全世界通信デバイス技術営業を実施、その後、同社の通信分野のコーポレートマーケティングにて全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社に参画、同社Marketing Directorとして主に海外展開、イベント、マーケティングを指揮、KDDIグループによるバイアウト後には、M&Aの調整を行い、海外戦略部部長としてKDDIグループ子会社の海外展開計画を策定、2012年3月末にて退社。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレータを運用すると共にアジアにおけるグローバルインキュベーションプラットフォーム構築を目指す。

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